好きなことだけで生きていく。
最近よく目にする言葉。
好きなことだけで生きていく。
どちらかと言うと僕もそっち側の人間だと思っている。
と同時に、この言葉の本当の意味を考えている。
好きなことだけで生きていく。
言葉だけ聞くととてもワクワクするし、自由を感じるし、明るい感じがするし、同時にどこか強さも感じる。
この生き方の裏には好きじゃないことでも生きる為にやらなければならない人もいてる。
それはそれはたくさんの人たち。
好きなことだけで生きていく。
この言葉が一人歩きしている今の日本という社会が怖い。
好きなことだけで生きていけるわけなんてない。
反対意見ではなく、純粋にそう思うのだ。
正確には、好きじゃないことの中にも学びがあったり気付きがあるってことを放棄してしまっているような気がしてならない。
僕たちが今生きられているということの中にはたくさんの人たちの働きが関わっている。
当たり前のように過ごしている日常。
その中に溢れている当たり前の数々。
朝起きてから夜寝るまでに行う全ての行動には当たり前ではないたくさんの人たちのそれぞれの働きが詰まっている。
挙げるとキリがないが、、
食べ物、飲み物はもちろんのこと。
学校や会社に行く為に使う車や電車やバス。
道路や線路、橋。
家や学校や会社も誰かが建てて誰かが管理している。
ゴミを出せば回収してくれる人がいる。
そうしてこの世は、この日本という国は回っている。
決して当たり前なんかではない。
みんながみんなやりたいことをやってるわけじゃないんだ。
やりたくもないことを生活の為に必死にやっている人もいる。
でもそのおかげで僕たちは今日も生活が出来ている。
仮にやりたくないことをやる人がいなくなったらどうなる?
コンビニやスーパーに商品は届かなくなる。
ネットで注文しても通じない、注文出来ても家まで届かない。
ゴミを出しても持って行ってくれる人がいないから溜まる一方。
電車は時間通りに来ないし、線路が壊れて不通になる。
新幹線も走らないし、飛行機も飛ばない。
好きなことだけで生きていくってどういうことなのかな?
これは決して反対意見ではなくて、むしろ僕自身も好きなことだけで生きていくことが出来たら良いなと思っているんだけど、疑問に感じたことを書いてみました。
みなさんはどう思いますか?